学生時代に企画したイベントをきっかけに、多くの人たちに参加いただき、賑わう空間をつくる楽しさに目覚めた國分さん。
一見華やかそうに見える仕事の裏には、「真心をこめた対応」や「実直な仕事哲学」がありました。
誰もがお世話になったことがあるイオンだからこそ、これを機に皆さんの身近にある「イオンモール」への見方が、ちょっぴり違ったものになるかもしれません。ぜひ最後までお楽しみください!
<語り手>
國分 智文さま
イオンモール株式会社 CX創造本部 エリアリーシング統括部 関東・新潟リーシング部 マネージャー
2009年イオンリテール株式会社入社。イオン川口前川店に配属される傍らでイオンビジネススクールのテナント開発(現リーシング)コースを受講。晴れて合格し、イオンモール株式会社へ。イオンモール大牟田営業担当、営業マネージャー、2016年九州・沖縄リーシング部を経て、現在に至る。
◆國分さまのお仕事の詳細については、こちらからご覧いただけます
<聞き手>
ビジネスレザーファクトリー メルマガ担当 横山
学生時代に得た
「ハコの中に企画を入れる」楽しさ
横山:こんにちは!さっそくなんですが、イオンリテールとイオンモールってそれぞれ違うんですね!?
國分:はい。イオンリテールは皆さんから総合スーパーとして認知されている小売業としての「イオン」です。イオンモールはモールをつくり、テナント様にご出店いただき、管理・運営している不動産業です。
横山:そんな違いがあったんですね!
國分:就職活動の時からリーシングという分野に興味がありました。大学生の頃から思い描いていた業務を、今実際に行えているのが嬉しいし不思議な気もします。
横山:リーシングって何でしょうか?
國分:簡単に言うと私が取り組んでいる仕事は、テナント様(専門店)にご出店いただけるよう誘致することです。
横山:リーシングというニッチで珍しい分野に惹かれたのはなぜですか?
國分:大学生の時に所属していた放送研究会でイベントの企画・運営をしていました。その時に、自分たちが用意した”箱”の中にいろんな人を呼んで楽しんでもらうことがとても嬉しかったんです。それがきっかけで、就職活動中にショッピングモールや商業施設に携わりたいと漠然と思い始ました。
横山:「箱の中に企画を入れる」ことは「テナントに入ってもらう仕事」であるリーシングに通じるものがありますね。
國分:それに拍車をかけて、就活が始まる時期にイオンモールむさし村山(東京の郊外)ができたことに影響を受けました。日産自動車工場跡地にできた大きなモールにすごい人が来て、笑顔になる光景を見たんです。その瞬間に「これがやりたい」って思えたんですよね。
横山:漠然としたイメージが具体的な着地点として肌で感じることができたんですね!
國分:まさに、モールができることで街が変化を遂げました!郊外の何もないところにお出かけする理由ができる、この光景は私に大きな影響を与えてくれましたね。
横山:実際に入社されてからは、夢をどのように実際に掴んだんですか?
國分:ありがたいことに、イオンは手を挙げた人にはチャンスを与えてくれる会社です。
「イオンビジネススクール」のことは入社前からホームページの採用情報などで知っていました。人事の方に「テナント開発コース」を受講することでリーシングのスタートラインに立てる可能性があることを聞いていました。
横山:情報収集能力がすごいですね!リーシングへの想いの強さを感じます。
國分:受講の際の面接で、リーシングへの熱い想いをしっかり説明し、伝えられることができよかったと思っています。とはいえ、そこはあくまでもスタートライン。現場での経験を経て、現職まで長い道のりがありました(笑)。
横山:ぜひ教えてください。
國分:やはり現場で仕事をすることで、学ぶことがたくさんあります。営業担当から営業マネージャーを務め、約4年間モールで勤務しました。
横山:踊る大捜査線ばりの「できごとは現場で起きている」ですね!
國分:まさにそうですね(笑)。モールには3つのタイプのお客様がいます。
モールにテナントとしてご出店いただくお客様、遠方からはるばるお買い物のためにご来店いただけるお客様、最後に、モールの近隣にお住いの日常ご来店いただけるお客様です。この3つのお客様全てに喜んでもらうことが私の仕事ですね。
人と人として向き合った時、
言葉に心が宿る
※國分さまが担当してくださったビジネスレザーファクトリー宮崎店
横山:主な仕事内容を教えてください。
國分:イオンモールが完成するまでに、
立地調査→モール企画・開発→建設→リーシング→管理・運営
という流れがあります。その中でリーシングの仕事は、時代の変化や地域の特徴を汲み取ったモールコンセプトに基づいて、流行りだけではなく地域に沿ったテナント様を誘致することが仕事です。
横山:地域に沿った、というのがキーワードですね!
國分:それぞれの地域のお客様のご要望に叶う、エリアごとに必要なテナント様を誘致するように努めています。例えば、トレンドを重視したテナント様にご出店いただくことも大切ですし、地元の有名店などにご出店いただけるよう足を運ぶことも重要だと考えています。
横山:自分だったら楽しいか、をとことん考えていらっしゃるんですね!
國分:まさにそうです。自分がその地域に住んでいて、家族と一緒に行って一日楽しめるモールかどうかを目指しています。地域によって違うニーズを地域ごとの特色で満たせるようにといつも考えています。
横山:國分さんが仕事をする上で大事にしていることは何ですか?
國分:多くの人に笑顔になってもらえるようにいつも心掛けています。ご来店くださったお客様に「あのお店があってよかった」、出店いただいたテナント様に「出店してよかった」と言っていただける空間にしたいと思っていますね。
横山:リーシングって素敵なお仕事ですね!
國分:また私にはモットーにしていることがあります。現在、飲食テナント様の担当をしているので、必ず店舗に足を運んで、商品を実際に食べるようにしています。
横山:必ず体験してから交渉されるということですか?
國分:そうです。特に飲食や食物販のテナント様の場合、味・こだわり・接客・衛生面などを自らの五感で感じてから話すようにしています。自分が納得できないものをお客様に提供できないですから、当たり前といえば当たり前なんですけどね。
息子さんからの父の日ギフトである当店の本革キーケース
※手描き刻印位置は、直営店舗限定の箇所となります
横山:その当たり前ができるのが素晴らしいです!ただその中で、壁にぶつかったこともあると思います。どのように乗り越えてこられましたか?
國分:想いを伝えるために根気よくお話しさせていただきます。誘致交渉など、始めからうまくいかない場合が多々あります。お話を聞いていただけなかったり、出店は難しいとお断りをいただくこともあります。ただ私、諦めが悪い性格なんですよね(笑)。
横山:そうなんですね(笑)。
國分:最後はお互いに人と人として向き合えた時に、言葉に心が宿って、その想いが伝わる瞬間があるんですよね。最後に「よし、やろう」と言っていただく瞬間が本当に嬉しいです。
横山:想いを伝える時に気をつけていることはありますか?
國分:こちらからの一方的な要望だけではなく、相手の仕事にかける想いやこだわりをしっかりと伺って、それらをしっかり汲み取った提案をすることが大切ではないでしょうか。
会社が抱えている課題解決の一助や企業としての強みを存分に生かしたものを作り上げていきたいと思います。
分からないことが
分かるようになれば
信用度が上がる
横山:國分さんの『働くを楽しく』の哲学は何ですか?
國分:『分からないことを、分からないままにしない』ですね!
横山:シンプルでとても分かりやすいですね!
國分:分からないことや嫌なことって誰しも後回しにしたくなるんですけど、後回しにすればするほど、さらにやるのが嫌になっていきませんか?
横山:…耳が痛いです。
國分:実は私は結構後ろ向きな性格なところがあるんですよ。
だからこそ分からないことやトラブルが出てくると、その場ですぐに解決できるように動くように心掛けています。現場で部下やメンバーから質問されて分からないことは、その場ですぐに本社に電話をかけて確認していましたたりしますよ。
横山:すごいスピード感ですね!
國分:でもこれをすることで、自分自身の知識も増えるし、レスポンスの速さが自分への信用度を高めてくれるんですよね。
横山:確かに、「この人に任せよう、預けよう」って思えますね!
國分:テナントのオーナー様や社長様に「國分さんだから出店したんだよ」って言ってもらえた時が本当に嬉しいです。しんどい時は原点である「企業の課題を聞いて一緒に解決していく」に立ち返るようにしています。
横山:踏ん張って最終的に成り立たせるのは本当にすごいですよね!
國分:お客様にたくさん来店してもらって、地域の方々や売り上げが上がったテナント様から「ありがとう」と言っていただけるのが、私の仕事のやりがいです。やっぱり仕事をする上で「多くの人に笑顔を届けたい」という気持ちが根底にあるので、そこは常に持っていたいですね。
横山:國分さま、ありがとうございました!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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