店舗メンバー考案!体験型のお買い物「レザーワークショップ」

ワークショップ バッグチャーム 府中

店舗メンバーの気づきやアイデアから生まれ、実際に導入されたプロジェクトをご紹介!今回は、全国の店舗で大人気の「ワークショップ体験」が生まれた背景や、発案者の想いをお伝えします。

ビジネスレザーファクトリーの一部の実店舗では、お客様が店舗で革のミニアイテムの制作ができる「ワークショップ」を不定期で開催しております。

ワークショップ キーケース

これまで企画したアイテムは、ミニコインケース、タッセルチャーム、レザートレー、カップスリーブ、コースター、マイボトルホルダーなど多岐に渡り、大変ご好評をいただいております。

今回は、ワークショップイベントをオープン当初から定期的に開催している大分店のやっちんに話を聞きました。


ーこれまで開催は15回を超えるそうですが、どんな想いから開催に至っているのでしょうか?

”革のことをもっと知ってほしい”という気持ちですね。製品になる前の革に、実際に触れられる機会は人生の中でそう多くはないですよね。自分で作るといろんな発見もあります。たとえば「ネームタグ1個作るのにものすごく手間がかかるんだ!」とか、「切るのにものすごく力が要るんだ!」とか…。その上で弊社の商品を見回してもらうと、それを作るのがいかに難しいかわかっていただけますし、なぜ革製品が丈夫なのかもよくわかるんです。

革って実は切るのがとにかく大変なんですよ。ワークショップでは、身近なアイテムでやってみてほしいという想いから、特殊な工具はほとんど使わずにハサミやカッターで切ってもらっています。でもそれがとにかく大変なので「じゃあこの製品のこの細かいパーツはどうやってるの?!」となるわけです。簡単に切れないということは丈夫であることの証明にもなりますし、ビジレザのバングラデシュの職人技術がいかにすごいか伝わるのも嬉しいですね。

ーこれまでどんな方が参加されているんですか?

ワークショップ

リピーター様がご家族やご友人を連れて参加してくださるケースが多いですね。小学生くらいのお子さまたちもお越しになるのですが、この世代から革に触れられる経験ってなかなかできないですよね。”いつか革のアイテムを持ってみたいな〜”という憧れに繋がったら嬉しいですし、「命を余すことなく使わせていただくってこういうことなんだよ」と伝えたいです。革製品を作るために屠殺しているわけではなく、あくまでも食肉文化の副産物だということは、作りながらお話したりします。

ー作るアイテムはどうやって決めて、材料はどのように調達しているんでしょう?

バッグチャーム ワークショップ

私はレザーソムリエの資格も持つくらい、革が好きなんですよ。だからメンバーと相談したりしながら店舗で決めています。実は今ビジレザの商品としてある「タッセルチャーム」や「キーホルダーストレート」は、ワークショップで大好評だったことをきっかけに商品化されたアイテムなんです。それって店舗のメンバーとしても誇らしいですよね。

作り方が一見難しそうだなと思うアイテムは、私がクラフト教室に休みの日に通って習得してきたこともあります。自分が一度習ってみると、”ここが難しいんだな〜”、”ここでつまずくんだな〜”とはっきりとわかり、お客様にもお教えしやすくなりました。

材料の調達はもちろんバングラデシュの自社工場からです。しかも工場で余ったハギレや、使用しにくい部分を、袋にガサっと入れて送ってもらうんです。工場側としては「こんなハギレがどうして定期的にほしいんだ?一体何に使うんだ?」と疑問に思っていた方もいたそうで。「こんなアイテムをお客様と作るために再利用しているよ」と写真を送って伝えたときにはびっくりしていました! 以前私がバングラデシュへ行った際にも、工場メンバーからは ”ワークショップの人”と認識されていて、「こんなに素敵に変えてくれてありがとう!」と感謝されました(笑)嬉しかったですね。

ワークショップ カップスリーブ

ーこれからのワークショップの展望を教えてください。

まだハッキリ決まってはいないのですが、”エコ”や”アップサイクル”の観点で企画したいと思っています。たとえば、自宅にある使わなくなったレザーアイテムをリメイクしたりするようなイベントです。耐久性のある革だからこそそれができると思いますし、ものを捨てずに大切にすることに繋がったら嬉しいですよね。

またワークショップでは、作り方の説明だけでなく、お手入れの仕方や、縫い方のことまでお話しできるのが良いところでもあります。革が雨に弱いというのは聞いたことがあっても、「じゃあどうしたら使いやすくなるのか」「どんなお手入れを施したらいいのか」など、深いところまでお話しできる。結果的にこれが商品を末長くお使いいただくことに繋がったらいいなぁと思いますね。

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