店舗メンバーの気づきやアイデアから生まれ、実際に導入されたプロジェクトをご紹介!今回は、店舗メンバー自らがお客さまのもとへ向かう出張店舗サービス。コロナ禍のピンチをチャンスに変えた「オフィスラウンジ店」の誕生秘話や、発案者が込めた想いをお伝えします。
お客様のオフィスへ出張してお買い物の一時を提供!
新型コロナウイルスの影響は長期化し、私たちの生活は大きく変わりました。流行当初、平日は自宅とオフィスの往復、休日は三密を避けた最低限の外出…と生活の行動範囲も狭くなり、どこか毎日に喜びを感じにくくなった方も多くいらっしゃったと思います。
今回紹介させていただく「オフィスラウンジ店」というサービスは、働く人を応援するブランドとして、私たちは何ができるのか。行動範囲が制限された日々に、身近な場所でささやかな喜びの時間を提供できないか?という想いから、始まりました。本サービスでは、お客様が店頭に来店するのではなく、当店スタッフがお客様のオフィスに訪問、オフィスの会議室やオフィスの一角をお借りして、展示・販売を行います。当ブランドの代表アイテムを厳選してご用意し、直営店舗のレザーアドバイザーが店頭同様のサービスを直接提供します。
そのオフィスで働く方々に、仕事の休憩時間やお仕事の合間などに気軽にお立ち寄りいただき、楽しいお買い物時間を過ごしていただきたいと考えています。
今回は、そんなオフィスラウンジサービスをいち早く実施した那覇空港店のりょうさんに話を聞きました。
ー初の試みである、オフィスラウンジ店。どのようにアイデアが生まれたのでしょうか?
私たち那覇空港店ではこれまで3度このサービスを実施。実際に企業様へ商品をもって足を運ばせていただきました。はじまりは、コロナが深刻化し始めた2020年。私たちのお店は”空港”であることから、他店とくらべて大幅にお客様の数が減りました。元々出張よりも、バカンスや旅行で利用するのが多い土地柄、その影響は顕著でした。
そんなときにこの状況をどうにかしなければならないと、メンバーとミーティングをしていた際この話になったんです。最初の気づきは、ある会社の社員様がこぞって那覇空港店を利用してくれていたことでした。
元々その会社の方々は出張で沖縄を出る時に利用してくださっていたので、「出張がなくなったからなかなかビジレザに立ち寄れなくなっちゃったんだよね!」とぽつりと言ってくださったんです。その時にピンときました!よく考えたら那覇空港はショッピングモールとは違って駐車場も無料じゃないし、モノレールで来てもショップエリアまでは少し遠かったりするので「気軽に行ける場所」ではなかったんです。
だからこそ、これまで足繁く通ってくださったお客様のために「今度は私たちが行こう!」という話になりました。この話を持ちかけた時、その会社の社員様は大変喜んでくださって、「持ってきてくれたら、僕が売るよ!」とまで言ってくださいました(笑)
ありがたいことに、熱烈なファンでいてくださっているお客様と、私たち店舗との、お互いの気持ちがあったからこそ実施できたと言っても過言ではありません。
ー実際にお買い物の様子はどうでしたか?
会議室などをお借りしてお昼休みの前後で3時間ほど営業をしました。正直言って”いいことづくし”でしたね!その要素はいくつかあるのですが、1つ目はご使用イメージを沸かせていただきやすいこと。
私たちの商材は「お仕事で使えるもの」で、お邪魔しているのがオフィスなので、実際に制服やスーツにアイテムを合わせてみたり、デスクに持ち帰って必要なものが入るか確かめてもらったりできたんです。店舗でお仕事のことを想像してお買い求めいただくよりも、確かな情報が揃っているので、皆様迷いがないんですよね。私たちとしても、「結局使えなかった」という想いをお客様にしていただきたくないので、「どんどん試してくださいね」と積極的に勧めることができました。
そして二つめは”開放感”です。私たちがお邪魔している側なので、素の状態に近いお客様の様子が見られ、本音がたくさん聞けました。また同僚の方と一緒に見にいらっしゃることが大半で、「それは似合うね!」「こっちの方が合っているんじゃない?」など、お互いに相談し合いながらお決めいただいている姿が印象的でした。”アウェイ”ではなくお客様の”ホーム”の状態を作れることで、私たちとの親密度のランクが、店舗でお会いする時とは1つも2つも違いました。
これからも積極的にやっていきたいなと思っているので、ご興味のある会社さまにはぜひお声がけいただけたら嬉しいです!